20代後半男性会社員の方が、昨年の正月から続く腰の痛みと足のしびれでご来院。朝起きたら痛くなっていた。整形でヘルニアが二か所あると言われ、薬(ロキソニン)をもらったが、痛みは変わらない。仕事で座っていると痛みが強くなり、朝起きる時もつらい。よさこいの練習をしたあとも、腰に痛みが残る。寒さで痛みが強くなる。足(右)にしびれもある。
初回の状態
・痛みのためか、 身体が逃避姿勢をとっている
・腰の曲げ伸ばしで痛みとしびれが腰と右足にでる
・左右の腰の動きで痛みはない
・座る時は背中を丸めている(痛くない範囲で)
腰の曲げ伸ばしで痛みだけではなく、しびれが右足に出ることから、神経的な症状は腰椎や骨盤と腰椎の間の関節が原因と考え、施術を行う。右足の筋肉にも筋力低下が見られ、筋緊張が高かったため、筋肉への緩和操作も行う。
3回の施術後、腰の曲げ伸ばしでの痛みやしびれはなくなり、SLR検査でもしびれがなくなり、右足の筋力も入るようになった。普段も痛みはあまり気にならなくなり、よさこいの練習や生活がしやすくなったとのこと。
腰への負担軽減のため、普段の背中を丸める姿勢を気をつけてもらい、骨盤を前傾させるエクササイズも一日にできるだけたくさん行ってもらった。
現在は、再発防止と体のメンテナンスで3週に一度ご来院中。
担当コメント
この方の場合、それまでの生活でかなり腰へ負担をかけていたのだと思います。大学時代は野球のキャッチャー、よさこいも大学時代からされている、背中を丸めて座るのがクセ、体重も増加傾向などなど、腰が悲鳴をあげてもおかしくなかったと思います。
ヘルニアと言われて来られる方は多いのですが、ウェルビースパインでは特に特別な施術を行うわけではありません。どの部位が症状の原因になっているのか、その部位に負担がかかる原因は何かなどを検査や問診から考え、その部位の状態が少しでも良くなるよう、カイロプラクティックの施術を行っていきます。
痛みがどの腰の動きで再現されるかも重要なのですが、一般的に椎間板ヘルニアや椎間板障害の方は、前方へ屈める姿勢で痛みやしびれが再現される方が多いです。
ヘルニアの出方や、椎間関節の問題がある方は、腰を反らした時に痛みが出る場合もありますが、普段あまり腰を反らさない方が多いので、腰が反ることに慣れていないために痛みを感じる場合が多いです。
この方も場合は、神経症状が顕著に出ていたのですが、数回の施術で改善したため、状態としては軽度~中度位だったのだと思います。
同じようにヘルニアと言われて腰の痛みがなかなか取れない方や、足のしびれが気になる方は、お気軽にご相談ください。 多くのケースで日常的な腰への負担が原因になっていると思います。
カテゴリー:坐骨神経痛 椎間板ヘルニア, 症例紹介