11月1、2日に名駅のウインクあいちで行われたJAC(日本カイロプラクターズ協会)シンポジウムに参加してきました!テーマは「統合医療を科学する」です。
卒業してから初めて参加させてもらったのですが、いつもは関東で行われるためなかなか行けず・・・
今回は名古屋ということで前々から行くことを決めていました。
講演はまず地元愛知の愛知医科大学統合医療統括センター教授&センター長、福沢嘉孝先生の「先制医療・統合医療へのパラダイムシフト」から始まりました。
愛知医科大学のある地元長久手市の死因ナンバーワンがガンということで、福沢先生のセンターでは遺伝子検査を用い、将来病気(特にガン)に罹患するリスク診断を行い、将来の健康状態を予測することで、それに対する予防として生活習慣の改善を行うというまさに先制医療をされているというお話でした。
ガンの治療やリスク診断は医療の分野になりますが、生活習慣の改善において、日常的な姿勢や動作、栄養学などのアドバイスを含めカイロプラクターの貢献できる場面はたくさんあると思います。施術で個々の患者さんの不健康なファクターを取り除き、免疫力を向上させることも当然将来の病気リスクを低下させる重要な役目になると思います。
ガン患者の50%は血中の活性酸素量が多いとのお話で、来月にでも福沢先生が開発に携わったサプリ「諭吉スペシャル」が出るのが楽しみです。
2つ目の講演は、スペインのマドリッドカレッジオブカイロプラクティック学長であるリカルド藤川MD,DCのお話でした。
テーマは「手技による脊椎と四肢アジャストメントの統合的アプローチ」です。
この先生はとてもやさしそうで、話も面白く、日系のブラジル人ということもあってか講演はかなり聞きやすかった&わかりやすかったです。体の各部位におけるアジャスト方法を講義してくれたのですが、こうした機会はなかなかない&卒業してからかなり経っていたので新鮮な気持ちで聞くことができました。特に後頭骨のテクニックは今まであまり積極的に使っていなかったので今後使っていこうと思います。
テクニックの復習もさることながら、触診から身体の不連続性を探すリカルド先生のアプローチがとても理にかなっていると思いました。触診や姿勢検査などはどうしても部分に目が行きがちになりますが、体全体の触診からその不連続性を見つけ、そこを最初に治療することで後で行うアジャストの効果が高まるという考え方、アプローチは全ての患者さんに使えると思います。他の方法同様すぐにできるとは思いませんが、これからの臨床で実践していきたいと思います。
内容的にはこんな感じですが、今回シンポジウムに初参加して思ったことは、とても有意義だったということです。統合医療という点からは、当然カイロプラクティックもその一端を担っている代替医療の代表格で、将来的な生活習慣病へのリスクを軽減させるという役割も果たしていますし、またそのアプローチ方法として今回身体の不連続性のお話を聞くことができました。
改めてカイロプラクティックがいかに社会貢献ができる職業なのかということを統合医療や実際の施術の観点から再認識ができた2日間でした。
関係者の方々、ありがとうございました(__)
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