40代男性西尾市の方が、ここ一年続く足底の痛みで来院されました。
それまでは足の裏に痛みを感じたことはなかったとのことです。特に痛めた記憶もなく、理由は思い当たりません。少し前に整形外科を受診したのですが、骨に異常はなく湿布を貼って様子を見ようと言われました。足の裏の痛みは右側だけに感じます。スポーツは月に1回ゴルフをするくらいです。走ったりもしていません。当初は歩く時だけ痛かったのですが、最近では何をしていても痛みが気になります。ボキボキという印象があって怖かったけど、痛みをなんとかしたくて来院されました。
最初に姿勢から見させてもらったのですが、立位姿勢では背骨や骨盤の歪みは目立ちませんでしたが、足先をかなり開いて立たれていました。(足の外旋) 右股関節の外側部にも最近痛みを感じます。
次に座ってもらうと、かなり背骨を丸めた猫背姿勢で、その座り方がクセになっているとのことでした。 一日の座る時間は4~5時間で、肩も慢性的に凝っています。
次に寝てもらって股関節や膝の関節、足関節の可動域や関連する筋肉の状態をチェックしたのですが、左に比べ、右の大腿や下腿後面の筋肉が硬くなっていて、押圧で痛みを少し感じていました。
右足底の内側の腱膜も硬く、強く押すと痛みを感じていました。
施術では、まずいい姿勢が取りやすい状態をつくるために背骨骨盤を整え、右の大腿と下腿後面筋肉を緩めていきました。胸椎の後弯が強く、肩甲骨の可動性も低下していたため、首も合わせてトリートメントを行いました。
右足底の内側アーチにそった腱膜が特に硬くなっていたので、緩めていきました。足関節や中足骨部分にもアプローチを行いました。
施術後は、座っていても立っていても姿勢が良くなり、肩のこりもかなり減少しました。実はO脚も気にしていたとのことでしたが、膝の隙間がなくなり足がくっついていました。足底の痛みをチェックしてもらったのですが、歩いても立っていても痛みはなくなっていました。
いい状態が続くように関連筋肉のストレッチをお教えして、施術を終了。慢性的な症状なので最初は間隔を空けずに施術を続けたほうがいいと伝えました。
担当コメント
この方の場合、特にケガをされたわけではなく、痛みの原因が思い当たらないとのことから、日ごろの姿勢や動作的な負担が足底にかかり痛みにつながっていたと思います。 痛みの部位は足底の内側アーチ部分の腱膜ですが、普段あまり身体のケアをされないこと、足を外旋させて立ったり歩いたりしていたので、それによる股関節外側部分への負担や足底腱膜への負担が増えたここと、右骨盤の後方変位による右の短下肢が原因していたと思います。
来院される前に整形外科を受診され、骨に異常がないという情報があったため、検査や施術はスムースに行えました。
足底の痛みにも色々原因があり、最近TVでやっていたモートン神経腫や、踵骨の骨棘などが原因の場合は医療機関での診察が必要になりますが、その他の筋骨格系の問題が原因の場合は今回のケースのように普通に改善が期待できます。
同じような痛みや問題が気になる方はお気軽にご相談ください!
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