40代男性 休職中 N.Nさん
40代男性が左肩甲骨の痛みと肩こりを訴え来院。肩こりは以前から気になっていたが、痛みが続くのは初めて。運転中やパソコンをしている時に特に痛くなる。マッサージに行ったり、湿布を貼ったりしているが特に変化はなし。体は硬いことを自覚している。
初回の状態
・痛みは左肩甲骨上角周辺~内側に強く感じている
・立位、座位で背中が丸く、アゴが上がった姿勢
・胸椎の動きが全体に硬く、特に上部胸椎の可動性が失われている
・その部分に痛みを感じている
・肩甲骨も左右動きが悪く硬くなっている
姿勢や痛みの部位から、頸椎を支えている胸椎の上の部分にかなり負担をかけていると判断。頸椎~上部胸椎を中心に矯正をできる範囲で行い、背骨全体の動きの改善とそこへの負担を減少させるように姿勢の改善を目標に施術&アドバイスを行う。初回と2回目の施術ではそれほど痛みの変化は感じなかったとのことだが、3回目の施術後に痛みは最初の2割~3割程度に軽減、座っている時や運転時の姿勢も背中を丸くしないように気をつけている。肩甲骨の痛みはかなり軽減したが、今度は左頚部に張り感を感じるようになった。姿勢改善により、いままでと負担のかかり方が変わったことによるものと考え、継続的にメンテナンスを行うことに。現在は2~3週に一度のペースで来院中。
この方の場合、パソコンをする時の姿勢でかなり首の付け根や胸椎上部に負担をかけていたので、症状の改善には姿勢の改善が不可欠でした。痛みも数カ月続いていたので慢性的な負担が痛みの原因となっていたため、状態に変化がでるまで少し時間がかかったのだと思います。加えて肩甲骨や背骨、股関節などがかなり硬く、筋肉や関節の柔軟性が減少していたのも症状の慢性化につながっていたのだと思います。まだ上部胸椎の動きは改善されたレベルまではいってないと思いますが、姿勢に気をつけてもらっているために日常的な背中や肩への負担は減っていると思います。この先も、アゴが上がらないように姿勢に気をつけ、背骨の動きを改善させて痛みやコリを感じにくい生活をして頂けたらと思います。できることはサポートさせて頂きますので頑張ってください。